リーダーといえば、皆の意見をまとめ、方向性を指し示し、皆を導く といったイメージがあるのではないでしょうか?
能力の差はありますが、基本的には「誰もやりたがらないことを率先してやる」事がリーダーの能力の一つだと思います。
ここで言う小さなリーダーも、「誰もやりたがらないことを率先してやる」人の事です。
ただ、上記で述べたリーダーとは少しイメージが違います。
誰もやりたがらない事は、日々の生活の中いろいろあります。
ちょっとした資料のとりまとめや、会社の掃除の段取り、トイレ掃除、配布物のとりまとめ等です。
広く大勢の人々を取りまとめ、積極的に目立っていくリーダーとは少し違い、誰でもリーダーになれることから初めて、運をつかんでいこうというお話をします。
運を引き寄せたエピソード
世の中、皆がリーダーのような人たちばかりではありません。
引っ込み思案・おとなしい人々もいます。
勉強もスポーツもいわゆる平均点くらいで目立たず、学級委員のようなリーダーには一度もなったことがない人のエピソードをお伝えします。
彼は、学生の時上記のとおりのおとなしい人物でした。就職してからも、上司から言われたことはまじめにやるけれど、何事につけ自分から進んで手を挙げるということは、ありませんでした。
そんなkれが変わったのは、新人歓迎会がきっかけでした。
彼の部署には毎年、数人の新入社員が入ってきます。そのたびに歓迎会を行うのですが、決算期と重なっているために、誰も幹事を引き受けたがりません。
その年も、いろいろ理由をつけてはみな逃げてしまい、あまり自己主張をしない彼にお鉢が回ってきました。
もちろん、彼も忙しかったのですが、元来真面目な性格なので手を抜くことはせず、店探し・日程調整・予算設定などを丁寧に行いました。
おかげで、部署のほぼ全員が参加でき、楽しい会となりました。
すると翌日から、彼に対する周囲の評価が変わっていきました。
「●●君、昨日はずいぶん上手に仕切っていたね」
彼を見ていた上司の方々が感心し、その後、仕事上でのリーダーや、役目を与えてくれるようになったのです。
小さなリーダーを経験すると、運のステージをUPできる
彼の同僚の中には、「幹事なんて引き受けていたら損をする」と考えている人もいたことでしょう。
マネージャー職など会社の役職としてのリーダーにはなりたいけれど、面倒な会のリーダーは引き受けたくはないのです。
しかし、実は、幹事などの小さなリーダーを経験することは、その人の運のステージを大きくアップさせるのです。
というのも、小さなリーダーをやることで、多くの人たちからの感謝を集められるのです。
実際に、先ほどの彼は、上司から褒められただけではなく、新入社員たちからも頼りにされる先輩となり、仕事を上手に回せるようになりました。
身の回りにある小さなリーダーを引き受けていこう
あなたも積極的に、小さなリーダーを引き受けてみてください。
同窓会や、サプライズパーティーを企画したり、地域コミュニティーで掃除大会を主催する事などでもいいでしょう。
日々のちょっとした出来事のリーダーでもかまいません。
「あのひとが、積極的に手を挙げてくれたおかげで、私たちは助かった」
こう思ってもらえる人のところにには、間違いなく運がやってきます。
最初はすぐに何かが起きるわけではありません。
でも、いわゆる大抜擢や、大きな信頼は、あなたのそういう姿を覚えている誰かによって起こるのです。
世話役を引き受ける人がいなくて、みんなが困っている。
こんな時こそ、大チャンスなのです。