a late bloomer 30     ~失敗しないもの選び~

色々試してみました。口コミブログです。

③組織崩壊を防ぐ!上司に昇進したくない・管理者になりたくない

人材育成・ピープルマネジメントの手法を渡されないまま、マネージャーに登用され、「事業と組織の成長の狭間で憔悴したマネージャーの姿」を見ていると、マネージャーになりたい気持ちには誰もならない状況となります。

そのような不活性な状況の中において、適切なマネジメントを行わなければ、根拠・理由もない思考「売上はすべてを癒す」という空気感が生まれます。悩み事も自然と消えるだろうという楽観的思考「売り上げはすべてを癒す神話」に基づいた指示・指導が行われ、より組織マネジメントを不活性化していきます。

正しい思考の上に成り立っていない「売上はすべてを癒す神話」に基づいた組織は、いずれ崩壊していきます。

 

 

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「売り上げはすべてを癒す神話」

「売り上げはすべてを癒す神話」にて、組織が崩壊する流れ

1 売上拡大のため、組織拡大のプレッシャーの出現

2 人材採用の拡大

3 人材採用・登用の失敗繰り返し。組織基盤施策の未整備

4 適正な組織成長ではなく、根拠のない組織膨張の始まり。らしさの消失

5 人員増加に伴い、業務拡大の組織のひずみが拡大

  そのような中において、「うちなら大丈夫意識」や、自分の成功事例を語りだしたら、危険信号。ますます組織崩壊に近づいていきます。

6 優秀人材の離脱(理論不在で、離脱原因はわからずじまいとなる) 残存メンバーの疲弊(理論不在で、社員のケアができず、退職へとつながる)

7 市場のバブルがはじけたころには、もともとあった「よさ」も「らしさ」も消失し、「昔輝いていた企業」として、凡庸な企業化します。

 

組織拡大時、対処方法の流れ

 

1~3の流れで、しっかりと対処します。ワークマネジメント偏重にならず、心理的柔軟性をもって「自社のクセ」を自覚することが重要です。

生存者バイアス(いままでこうやってきた、過去はこうだった)や、メディアトラップ(自分たちは有名だ!注目されているんだ!という思考)を自ら起こさないことが大切です。これらが原因で、改善が行われません。

5~7の流れは回避することが重要です。なぜなら、常に課題解決が後手に回るためです。

生存者バイアスの免罪符で課題を有耶無耶にしないことが大切です。

 

マネジメント基盤の未整備で発生する課題

 

組織の人数が拡大しても、人材育成の基盤が整っていないので、全員が一段階下の仕事に追われて、事業に向かえる時間が減少します。

人が育っていないことで、仕事を部下に任せられない状況となります。

このような状況下では、「採用を拡大すれば、事業成果も拡大する」という比例式は発生しません。中にいる人材も上昇気流に乗れないため、いずれ自身も会社も成長していく思考「キャリア安全性」が下がっていきます。

 

キャリア安全性=成長の保証

「働きがいを高める」という文脈の中では、「心理的安全性」と「キャリア安全性」の向上の2つが上げられます。

 

心理的安全性は、企業として取り組みやすい事例ですが、極端に心理的安全性のみを追求すると「働きやすいけど、自分の能力は成長しない」という現象が起こります。

 

一方、キャリア安全性とは、「自分のキャリアが長期間、安全な状態でいられると認識できるかどうか」を表す言葉です。そのため、キャリア安全性が担保されている組織とは、「この会社で働くことで、自分のキャリアの選択権を持ち続けられる」「この会社は自分が成長できる環境だ」と感じられる組織のこと。

 

リーダーには2つのマネジメント能力が必要

 

ワークマネジメント(目標達成機能)とは

行動管理・KPI管理系のマネジメントです。教科書を読めば、形式化できる領域です。

ワークマネジメントは「型化しやすい」ので教科書を読んでテンプレ化すれば問題ありません。

 

ピープルマネジメント(集団維持機能)とは

人材育成・組織開発のマネジメントです。「愛やセンスじゃない?」に溜まりがちです。

また、ワークマネジメントを正しく動作させるために、「ピープルマネジメント」が重要です。

 

誰が組織を崩壊させていくのか

 

適切なピープルマネジメントが存在しない場合、自分が優秀であることを誇示したくて仕方ない人間が人と組織を破壊していきます。部下や他者は、承認欲求を満たす道具ではないのです。

「自分がいないとだめだな~」「君に不足してる点は、この点で~。だからこうやった方がいいんだよ~。こっちが良くない?~」「部下に指示・指導している自分カッコイイ!」

これらの行動は、「優秀だけど嫌な奴」と認識されます。

経営陣やマネージャー陣が「優秀だけど嫌な奴」としてふるまうと、組織の水槽がどんどん濁っていきます。

「優秀だけど嫌な奴」は、他の人から立派な人・すごい人と思われたくて仕方ありません。その上、自身の行動が善か悪か?そういうのには興味が無く、他人をだましたり、操ってでも自分の目的を達成してやる。勝者が正義だという思いがあります。

 

まとめ

組織の成長とマネジメントのバランスを欠いた結果、「売上はすべてを癒す神話」に基づく誤った指導が行われると、組織は崩壊の道を辿ります。適切な人材育成とピープルマネジメントが欠如した環境では、優秀な人材が離脱し、残存メンバーも疲弊してしまいます。リーダーには、ワークマネジメントとピープルマネジメントの両方が求められますが、特に後者が重要です。組織の健全な成長を支えるためには、心理的柔軟性を持ち、自社の特性を理解し、過去の成功に囚われずに課題解決に取り組む姿勢が必要です。経営陣やマネージャーが「優秀だけど嫌な奴」として振る舞うことなく、真のリーダーシップを発揮することが、組織の未来を明るくする鍵となります。

 

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