常にオラオラで、勝気で、積極的な人のみが 成功者となっているわけではありません。
事実、人生を突き進んでいるような人こそが成功者のようなイメージは、誰にでもあると思いますが、成功者と言われる方々に会ってみると、相手の目をしっかり見て、きちんと話を聞いてくれる方々がほとんどです。
常に、力でマウントをとって、ガンガン進んでいるようなイメージとは裏腹です。
自分も成功者になりたい!と思って、ガンガン突き進むだけでは、周りから見放されてしまい、結果成功への道筋すら断たれてしまいます。
実は、きれいに負けることこそが、人間関係の緊張を解き、みんなで前に進むことができる方法なのです。
きれいに負けると運気はアップする
ムキになるのは、わかってほしい気持ちが強すぎるから。
人は誰かと口論になると、「自分が正しいことを証明しよう」と考えがちです。
お互いに、「間違っているのはそっちだ。だから言うことを聞くべきだ」というスタンスを譲らなくなってしまうのです。そして、相手の言葉尻をとらえてあれこれ指摘し、さらに距離が遠くなります。
そこまで、「相手にわからせよう」とムキになるのは、自分の正しさを証明したいだけではなく、わかってもらいたいという気持ちが強すぎるからです。
あなたを不愉快にさせた相手が、さほど親しくない人なら、それほど執着もしないのではないでしょうか?
たとえば、初めて入ったカフェの店員に、多少カチンとくる対応をされても、「イヤだな、でも、まあいいか」と思えるのではないでしょうか?
又、仕事では理性を働かせられるので、そこまでトラブルにはなりません。
家族や親友だと、理性が吹き飛びやすい
ところが、夫婦、親子、親友など、「自分の気持ちが伝わって当然」「自分のことは、わかってもらえるはずだ」と思っている相手がそうではない態度をとったときに、理性は吹き飛びます。
子どもたちが独立したある夫婦は、ケンカばかりしています。
妻がいれたお茶について「少し濃すぎるんじゃないか」と夫が言ったとか、夫が畳んだ洗濯物を妻が畳みなおしたとか、些細なことが原因です。
知り合ったばかりの頃だったら、「このお茶、美味しいね」「洗濯物、畳んでくれてありがとう」と感謝したところが、今はお互いに気遣いができなくなっているのです。
「こんなに濃いお茶をいれる、お前がおかしい」「こんな変な畳み方をする、あなたがおかしい」
こう指摘して「正しいのは自分のほうだ」と主張し合っているのです。
でも、主張を言い合っていると、二人の間の関係性は悪化の一途をたどります。
自分のエゴを捨てて上手に負ける
「そうか、このお茶なら、かえって濃い方が美味しいのかもしれないね」
「あらおもしろい畳み方。でも、このほうがしまうのに便利かもね。助かるわ」
たとえば、このように上手に負けてみれば、相手も気分よくいてくれるし、「もっと何かしてあげよう」という気持ちになります。
あなたが負けることで、「二人とも勝つ」ことができるのです。
ウインウインの関係性が築けていけます。
なんとしても、自分の考えをわからせようとして、自分の意見をごり押しするだけでは、関係性は築いていけないのです。
上手に負けるのは、相手に対して愛をもっているからできることです
自分のエゴを捨てて、相手を立てられる人に運はついていきます。
「愛を持って上手に負ける」
負けたくないと思ったときこそ、思い出してみてください。