人生は、うまくいかないものだと思う出来事はたくさんあります。
誰しも共通して悲しい過去をもっています。
思い出したくない事や、つらかった事など、自分自身を形作る要因の一つだとおもいます。
周りの環境や、付き合う人、家族の影響もありますが、今回はその様な「外的」要因の話ではなく、「悲しい過去」だと自分自身が感じた気持ち「内的」なお話、自分自身についてのお話です。
悲しい過去は誰もが持っている
どんな人にも、暗く悲しい過去はあります。たとえば、
子どもの頃、ずっと病気がちだった。
家庭の事情で大学に行けなかった。
仕事で失敗して左遷された。
信じていた人に浮気された。
忘れたくても忘れられず、いつまでも重く心に引っかかっているような出来事は誰にでもあるものです。過去に起きたことを引きずったまま、自分に自信が持てない人もいるでしょう。
私たちは、過去を変えることはできないけれど、過去に起きたことに対する解釈を変えることはできます。
解釈を変えてプラスに転換する
世界的な企業である、パナソニックを創業した松下幸之助さんは、「あなたの成功の理由は?」と聞かれて、「それには三つの要素があった」と答えたそうです。
それは、
病気がちだったこと、貧乏だったこと、学歴が無かったこと
この三つは、どちらかというと、人生がうまくいかない理由として考えられています。
しかし、松下さんは、この三つのおかげで成功できたというのです。
病気がちだった
病気がちだったので、人にお願いするしかなかった、と言います。それが、日本で初めて事業部制を生み、松下電器大躍進の基礎をつくります。
貧乏だった
貧乏だったので、9歳で丁稚奉公に出されました。(職人や商人の家に住み込みで身の回りの雑用や、家人のお世話、仕事の下働きなどをすることです)幼いころから商人としてのしつけを受け、人情の機微を知ることができました。
学歴が無かった
学歴が無かったので、学ぶ姿勢を一生持ち続けられたといいます。
こうしてみれば、確かに一見すると不利に見える条件が、成功の条件に見えてくるから不思議です。
悲しい過去を運のいい過去に変える
同じように、私たちの過去に起きたことで、一時的には不幸なことも、後々の幸せにつながっている可能性があります。
父親、母親にきつくしつけられたことや、好きな人にふられたという過去を変えることはできません。しかし、その過去に対する自分の捉え方は、自由自在に変えることができます。
「あの体験があったから、自分はいまだに自信が持てない」という捉え方から、「あの体験のおかげで、自分は強く生きることができる」という解釈に変えられます。
あのときふられたから、自分磨きに精を出して、素敵な人と結婚できたのかもしれません。
両親との軋轢があったから、自分が子育てをするときに、本当に大切にしたいものが見えた ということもあるでしょう。
こうして自分の過去に折り合いをつけていくのです。
過去に折り合いをつける
過去に折り合いをつけられないと、いつまでも悩み、ふさぎこんでしまいます。
周りの人との間で、その体験や思い出の話題になった時に、敏感になってしまい、居心地が悪かったり、「なぜそんなことを言うのか!」と怒りを表してしまったり、と周りと自分の関係性悪化を招きます。
極端に言えば、暑い時に「あつい~」といっても、涼しくはなりませんし、
体がきつい時に、「キツイ~」といっても、楽になるわけではありません。
まとめ
苦しい過去、現在の中に幸せの種を見つけた人は、その瞬間から人生を幸せの視点から見ることができるようになります。
運のいい人は、「悲しい過去」を「運のいい過去」に変える力があるのです。